高専をやめ、似非浪人生になった話

※正直見るに耐えない文章なので読まなくてもいいです。


高専を中途退学!
それまでの気楽(?意識の低い)生活から一転!中卒となる俺!
どうする俺!
と、ここまでがほんの二年前の出来事である。


退学後、中卒ニートと化してしまう僕が大学受験をするために検討していた選択肢としては2つあった。
ひとつは予備校に通い、高卒認定資格(旧大検)を取りつつ大学受験を目指すこと。
この選択肢のメリットはまぁあれである。
あの・・・・・・なんだろう。今考えてみるとあんまりないな。
後述するけど、強いていうならばもうひとつの選択肢よりも時間がかからない。
現役で合格すれば大学生大学生することができる。一発逆転可能!そんなとこだろうか。
デメリットは金がかかること。あと孤独。そこらへんも後述。
一言でいうとハイリスクハイリターンな選択肢である。
ちょっと言い過ぎな気もするが、ズルズル浪人したら低学歴ニートになってしまうわけだしあながち間違いではないのではなかろうか。

もうひとつの選択肢は定時制の高校に通うこと。
これが退学を担任の教官に勧められてからの最も有力な候補だった。
一つのメリットとしては、きちんとした高卒の資格が得られるということ。
高卒の資格が得られる3年生を終えるまで高専にいられなかった俺としてはこの条件は非常に大きい。
デメリットとしては(その高校の説明会に行って初めて知ったことだが)単位習得にどうしても時間がかかるため卒業する年が一年先になってしまうこと。
これはきつい。致命的である。俺のような人間に下手に時間を与えると更にクズ化が進むこと請け合いだからだ。
さすがにこれ以上どうしようもない人間になるのは俺自身も避けたかったため、選択肢としては無しとなった。
一緒に説明会に行った母親も、そのことを知ってか知らずか(いや、自分の息子のことだからわかるだろうけど)同意見だった。
説明会の担当者の話では、高専から定時制高校に来る人はたまによくいるらしい。
卒業年が一年伸びるというデメリットは俺にはダメージが大きいが、意思が強かったり、その時間を有効に使える人にはあまり関係ないのかもしれない。この点は各個人に合う合わないの差が出てくるところだろう。


言うまでもないが、高専というのは特殊な機関である。
高卒認定をイチから受験するならば当然ではあるがそれこそ最低でも8科目というセンター並みの科目を学習していなければならない。
ここで大事なのが、高専の1年生だけで高卒認定試験の6科目を免除されるということ。
3年生から各学科ごとに専門科目が増えていく高専では普通校で学ぶ一般科目を1年生2年生でほとんど履修してしまうのだ。
これが意味するのは高専で二年間を過ごした俺は、公民科目だけを受験し合格すれば高卒認定資格を獲得することができるということである。美味い。
当然のことだが、高等専門学校高卒認定される前に辞め、多少の高卒認定試験を経て大学受験をする半端な人間というのは予備校も少々持て余す存在だったようだ。
相談した結果、9月までの前期は高卒認定コース、後期は大学受験コースに通うという変則的な通い方にすることになった。

さて、まず高卒認定コースである。
俺が言うことじゃないが、入ってみてあぁ・・・ってなる感じの顔ぶれだったのはよく覚えてる。
大体高校辞めた人ばっかりだったかな。ちょっと仲良くなっても少しすると来なくなったりしてたな。
早いとこ前期おわんねーかなって思いながら通ってた。
学習内容ははっきりいってクソぬるかったなあ。
あんまり覚えてないけど、英語と数学と国語と、高卒認定用の現代社会が殆どだった。
国数英は予備校から支給された基礎的なテキストをひたすらやっていく。
英語は中学生レベルから。多分コースの方針なんだろうけど、これやっといたのは結構良かったと思う。
現代社会は授業形式。
殆ど講師とマンツーマンのような形だったけど、講師がなかなか面白くわかりやすい人だったのでこれは毎回ちょっと楽しみだった。
そんなぬるま湯生活を週4日。もう一度言う。週4日である。馬鹿か。お察しだよね。
金銭的に厳しかったから(月3000円ちょい)遊び呆けるってことはなかったけど、精神はたるんでた。
大学受験目指すって雰囲気ではなかった。
8月の高卒認定試験(現代社会のみ)もゆるゆるだったし、正直高卒認定コースに行ったのは失敗だったと思ってる。
参考までに言っておくと高卒認定試験はめちゃくちゃ楽です。
落とすための試験じゃないからね、仕方ないね。
俺は現代社会のみしか受けてないから他の科目のことはあまりわからないけど、一般常識で余裕で受かるレベルだった。

知り合いに会ってしまうかもしれないとビクビクしながら夏期講習を受け、後期に大学受験コースに移る。
この大学受験コースが厳しかった。言うなれば浪人生コースです。

その時の生活はこんな感じ。うろ覚えだからガバガバだけど許してね。
8時らへんに起床。寝起きが悪いのでうだうだ起きる。朝がもうめちゃくちゃ寒い。駅までチャリで30分くらいかかるので着込んで駅まで向かう。通学ラッシュに多少かぶっているので知り合いに会わないかビクビクしながら音楽をずっと聞きながら英単語帳をずっと眺める。
9時くらいから5時くらいまで授業。どの授業を受けているかは各人によって異なるので空いた時間は自習室に行ったりする。律儀に母親は毎日弁当を持たせてくれていたので昼飯には困らなかった。偉大。
19時くらいの電車に乗って帰る。知り合いに会わないかビクビク。
20時に帰宅。勉強。
26時くらいに就寝。
あれ・・・・・・もっと色々あった気がするのにな。
こんなもんだったっけな。
でもこんな感じの生活だった。淡々としているね。

初めに通い始めて思ったのはアウェー感が半端ない。
肩身狭すぎ。
周りがみんないっこ歳上なわけだから居づらいし、今年の初めから一緒に通ってるわけだからみんなある程度仲の良い友達もいる。
完全ぼっちである。人の目気にするしね俺。
受験なんて個人戦だろ、なんて思う人もいるかもしれないけど話す人がいるかいないかっていうのは大きい。
一日誰とも話さない日とかザラだった。ひたすらに孤独。
昼飯食う場所なくてマジで便所飯しようかと思ったけど流石にそれはプライドが許さなくて飲食禁止の自習室でこっそりおにぎり食べてたりしてた。
予備校にいたくなさすぎてわざわざ徒歩50分のブックオフまで本買いに行くレベル。
徒歩40分のゲーセンまでjubeatやりに行くレベル。
もちろんきちんとストレス解消できるようなマンガやゲームや食べ物を買うお金もないので毎日鬱々してた。
自由に使えるお金が一週間1000円なのに古本やらjubeat代を捻出していたあの時の俺は今考えるとおかしいと思う。
でもTwitterガラケーでポチポチやってた。というかほぼTwitter専用機と化していた。メールする相手とかいないしな。
比較的安価に現実逃避できるネットと本と音楽に逃げていたと思う。
上手く言えないけどあの時の精神状態は本当に不味かった。
もうちょっと笑いを入れた自虐に寄せつつ高専やめて予備校行くことについて詳しく説明するつもりだったのにひたすら愚痴を言う内容になってしまった。でもそんな感じだった。豆腐メンタルだからね。


高専を辞めても結果的には大学に入学することができたから、方向転換は成功とは言えるのかもしれない。
でも大学に入学してから今までずっともっと上手いこと似非浪人時代の1年間を過ごすことができたんじゃないか、って後悔している。
過ぎたことを悩んでも仕方ないって言うけど、もっと良い(?)俺になれたんじゃないかって思っている。パラレルワールドとか信じちゃう人だからね俺。
ま、あーだこーだ言っても今は先のことを考えて行動していくことしか俺にできることはないよね。
色々見て聞いて話して、大学生でしかできないことをやっていきたいな。(テンプレ)
どうせうだうだして終わるんだろうけど。


予備校時代に毎日使っていたウォークマンが見つかり、当時のプレイリストを聴いてみたらいろいろ思い出したので書き留めてみた。
未だにサカナクションの一部の曲とか電波ソングとかを聴くとそのときの事がフラッシュバックするからちょっと辛い。
あまり自分が好まない境遇の時に好きな曲ばっか聞いてるとあとで少し悲しい思いするかもしれないぞ!気をつけろ!

以上